血管内治療

がんの血管内治療

腫瘍を支える異常な血管だけを狙ってその血流を断ち、病気を立ち枯れさせる。
この治療が成功するかどうかで世界の明日が変わる。
ClinicaE.T. EAST 血管内治療

がんの血管内治療とはいったいどんなもの?

がんのまわりには”腫瘍血管”と呼ばれる動脈と静脈が絡まった拍動するポンプのような異常血管が出来ています。
動脈と静脈の血圧の差は大きく、そのため血流が増えて血液がうっ帯するようになります。血管が増え、血流が増しているにも関わらず、血流が停滞し中心部は低酸素状態になります。
この低酸素ががんの源であるがん幹細胞の分化増殖の最も大きい要因になります。
低酸素により増殖にしたがん細胞はこのポンプのような血流から静脈例へ移動して循環し転移を起こすことになります。
そこで、動脈からカテーテルを患部近くの血管にすすめて異常増えた血流を減少するための薬剤注入して血流を正常化します。

低酸素の改善と共に幹細胞の増殖は止まり、転移のはじまりとなるPort(出入り口)も閉じていきます。
これががんの血管内治療です。
病巣そのものにピンポイントで薬を注入するので使用する薬剤はごく少量。血管のなかは神経がなく痛みを感じない
ので患者さんの負担も少なく治療できます。
しかも痛みや腫れは治療中に改善していくのでその場で効果を実感して頂けます。
がんは栄養を摂取するため近くの動脈から新生血管を引き寄せます。
足の付け根からカテーテルを挿入し、がんの新生血管に接近し、薬剤を投与します。
薬が効き、新生血管が閉じられる。がんは栄養補給路を断たれ、縮小し、やがて消滅する。これが血管内治療です。
左乳癌
(エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2受容体は全て陰性、KI 67 indexは80%と増加傾向が著しい)

治療にはカテーテルを使用、痛みはありません

カテーテルは治療部位がどこにあっても足の付け根の大動脈から挿入します。特別な場合には、腕の動脈から入れることもあります。動脈のなかをカテーテルが動く際には痛みはなく、苦痛もありません。麻酔はカテーテルが入る部位の局部麻酔です。患者さんは治療中、モニターを見ながら、今、どんな経過をたどり、何が行なわれているかの説明を聞くことができます。お好みの音楽を聴きながら、世間話を交わしながら、といった大変リラックスした環境での治療です。重要な点は質問していただくことも可能なので、安心して治療を受けていただけます。
Clinica E.T. EASTでは、患者さんに“病気の血管が改善するプロセス”をわかりやすく理解していただくことを心がけています。
血管内治療では長さ1mほどの大小2つのカテーテルを組み合わせて使用。この2つのカテーテルをさらに細いガイドワイヤーが患部に導き、患部にピンポイントで薬を注入します。

リウマチの血管内治療

リウマチや腫瘍、痛みのもとの異常な血管だけ狙ってその血流を断ち、病気を立ち枯れさせる。
この治療が成功するかどうかで世界の明日が変わる。
ClinicaE.T. EAST 血管内治療

リウマチの血管内治療とはいったいどんなもの?

リウマチやがんなどの炎症組織、外傷後の組織には、“新生血管”と呼ばれる動脈と静脈が絡まった拍動するポンプ状の異常な血管ができています。
動脈と静脈は血圧の差が大きく、自然に血流が増えて、新生血管の密度が増えていきます。この血流の増加が、病気を広げてしまうのです。

炎症や外傷では、この新生血管が組織の腫れや痛みのおもな原因になります。
また、がん細胞は、このポンプから他の臓器などに転移しやすくなります。
そこで、動脈に通したカテーテルを患部のすぐ近くに進めて、そこから異常に増えた新生血管のポンプに薬をピンポイントに注入、不用な血流だけを減らして元の状態に戻します。

これが、血管内治療です。

病気そのものにピンポイントで薬を注入するので、使用する薬はごく少量です。
血管のなかは神経がなく痛みを感じないので、患者さんへの負担も少なく治療ができます。
しかも、痛みや腫れは治療中に改善していくので、その場で効果を実感していただけます。

リウマチは関節を包む滑膜内血管の異常によって起こる

リウマチは関節を包む滑膜内の血管の異常によって起こります。異常血管の拍動により、リウマチ特有の痛み・腫れが生じるのです。
足の付け根からカテーテルを挿入し、リウマチの新生血管に接近し、薬剤を投与します。
リウマチは関節を包む滑膜内の血管の異常によって起こります。異常血管の拍動により、リウマチ特有の痛み・腫れが生じるのです。
60 歳女性左膝関節リウマチの血管内治療(右)
治療後、痛みはおおよそ80%軽減し、運動域も改善した。

治療にはカテーテルを使用、痛みはありません

カテーテルは治療部位がどこにあっても足の付け根の大動脈から挿入します。特別な場合には、腕の動脈から入れることもあります。動脈のなかをカテーテルが動く際には痛みはなく、苦痛もありません。麻酔はカテーテルが入る部位の局部麻酔です。患者さんは治療中、モニターを見ながら、今、どんな経過をたどり、何が行なわれているかの説明を聞くことができます。お好みの音楽を聴きながら、世間話を交わしながら、といった大変リラックスした環境での治療です。重要な点は質問していただくことも可能なので、安心して治療を受けていただけます。
Clinica E.T. EASTでは、患者さんに“病気の血管が改善するプロセス”をわかりやすく理解していただくことを心がけています。
血管内治療では長さ1mほどの大小2つのカテーテルを組み合わせて使用。この2つのカテーテルをさらに細いガイドワイヤーが患部に導き、患部にピンポイントで薬を注入します。

長びく痛みの血管内治療

異常な血管だけを狙ってその血流を断ち、素早く痛みをとる。
この治療が成功するかどうかで世界の明日がかわる。
ClinicaE.T. EAST 血管内治療

長引くいたみの血管内治療とはいったいどんなもの?

ここでいう痛みとは、がんやリウマチの痛みではなく外傷や腰痛、関節痛など、痛みが30日以上で続く長引く痛みの治療についてのお話です。
スポーツや急な外力により痛みを感じた時には、通常1~2週間で、徐々に痛みは和らぎ鎮痛剤も不要になりますが、なかには3ヶ月しても痛みが取れずその他の動きも制限され高齢では寝たきりになり著しくQOLが損なわれてしまうことがあります。
これは傷んだ部位の神経終末からVEGFという血管を集める物質が分泌され、神経周囲に小血管の塊が出来てしまうことが要因と考えられます。血管が集まるとがんやリウマチと同様に低酸素化を生じ、このためさらに血管を新生する傾向になり悪循環になります。この小さな血管塊を、カテーテル治療によって整理し正常化することで、短時間で痛みをとって腫れがひき動きが良くなります。
スポーツ外傷や、五十肩、腰部脊椎管狭窄症の椎体炎でも同様の現象が見られます。
この痛みの治療には集族に小血管を減らす目的でエタネルセプトや抗生物質チェナム懸濁液を用いています。

Sports 外傷により生じた血管肉芽腫性炎症

6か月以上続く、軽微な外傷後の第5指の腫脹と疼痛。
ヘバーデン結節と診断されたが経過観察にて痛みと腫脹が増す。
治療後すみやかに腫脹と痛みが軽減した。

スポーツ外傷

マラソン選手 - 東日本駅伝やニューイヤー駅伝に毎年出場している
左ひざに4年ほど前から痛みがあり、外側の不安定性がみられ、膝を勢い良く伸ばすことができない
左ひざ、腸脛靭帯付着部炎と診断されている。

スポーツ外傷 左ひざ

2009年1月15日血管内治療を行なう。
治療前にみられた異常血管(左)は、perfluorobutaneと
チエナム結晶による塞栓によりその密度が減っている(右)。
治療直後より痛み、動きの改善あり。
走っていて接地の時に違和感を感じていたが、その症状は消えている。
以後1年半、 違和感と痛みは消えており、
その後も効果が続いている。 走りもバランスに改善がみられた。   
2010年7月 フォーローアップ

血管内治療の前にみられた靱帯のそばの増えた異常血管の密度は、1年半後減少し正常の血管のみとなっている。
*アレディア/Clinica E.T. EAST院長・奥野哲治はノバルティス社と共同でアレディアを含むビスフォスフォネート剤について【国際特許】を取得しました。

**ベルケード/Clinica E.T. EASTでは、このベルケード、アレディア、マキサカルシトールを混和して、経験的にもっとも効果が得られる最適の濃度の用量を投与していきます。

血管内治療の件数

疾患
件数
人数
脳腫瘍
13
6
頭頚部がん
2010
530
乳がん
4832
830
肺がん
2559
725
消化器がん
3965
1165
腹部臓器がん
2223
720
泌尿器、生殖器
2887
737
血液、内分泌がん
240
65
肉腫、皮膚癌
183
50
リウマチ
602
252
痛みの治療
281
214
その他
952
314
合計
20747
5608
1995/05/29~2022/09/30